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セトとは?砂漠と嵐の神の悪役説を検証
博物館で太陽船の場面を見ていたとき、太陽船上でセトがアポピスに対抗する図像に出会い、「オシリスを殺した悪役」という印象だけではこの神を読み切れないと実感しました(筆者による来訪時の観察による記述)。
死者の書とエジプトの死後の世界|ドゥアト・審判・写本
British Museum 所蔵の Papyrus of Ani(アニのパピルス)のコレクションページや公開画像を参照すると、心臓の計量図におけるマアトの羽根、秤に手を添えるアヌビス、記録役のトトの位置関係が詳細に確認できます。写本の図像差を比較する際に有用です。
日本神話のあらすじ|古事記の物語をわかりやすく解説
日本神話を最短でつかむなら、主要出典である古事記日本書紀風土記の位置づけを押さえつつ、まずは古事記を軸に読むのがいちばん流れが見えます。筆者自身、毎年伊勢神宮と出雲大社を歩いて神話の地理感覚を確かめ、国立公文書館の展示で古事記成立の解説にも目を通してきましたが、
天照大御神とは?神話・伊勢神宮・三種の神器
天照大御神は、単なる「太陽の女神」としてだけでは捉えきれません。高天原を照らす太陽神であると同時に、皇統の起源を支える皇祖神であり、いまも神宮の祭祀に息づく祭祀神でもあります。
スサノオとは?オロチ退治と草薙剣・古事記/日本書紀
出雲の神話ゆかりの地を歩き、古代出雲歴史博物館の展示を見比べていると、ヤマタノオロチの八つの頭と尾、八つの酒桶、八つの門と垣に重なる“八”のモチーフが、須佐之男命という神の輪郭を立体的に浮かび上がらせます。
ヤマタノオロチとは?古事記・日本書紀と草薙剣
奥出雲で斐伊川上流、船通山の周辺を歩くと、谷が折れ、流れが幾筋にも見えてくる地形そのものが、八つの頭と尾をもつ大蛇の像に重なって見えてきます。石見神楽の大蛇で火花を散らしながら暴れるオロチの迫力に胸をつかまれたこともありますが、
古事記と日本書紀の違い|成立・文体・神話比較
古事記(712)と日本書紀(720)は、同じ神話世界を語りながら、3巻と30巻、物語的な流れと編年体、国内志向と対外志向という別々の設計で編まれています。筆者は原典講読ノートで、まず比較表で全体像を押さえ、次に国生み・天孫降臨・国譲りの差異を異伝メモで拾い、そのうえで編纂背景を読むのですが、
三種の神器とは?起源・所在・象徴を原典で整理
博物館で直径約46.5cm級の大型内行花文鏡を前にしたとき、筆者はまずその“神鏡らしい圧”に息をのみました。八咫鏡・草薙剣・八尺瓊勾玉という三種の神器は、神話の宝物であると同時に皇位を象徴するレガリアでもあり、古事記(712)と日本書紀(720)では表記も扱いもそろわず、
日本神話の神々一覧|天津神と国津神の違いと系譜
天津神は高天原にいる、あるいはそこから天降った神々、国津神は葦原中国に現れ、地上で働く神々です。伊勢・出雲・諏訪を巡って社頭の祭神表記や祈りの言葉を追うと、「天」「国」や「天神地祇」という古い分類語が、いまも静かに息づいているのを感じます。
ヒンドゥー教の神々一覧|三大神から人気の神まで
国立民族学博物館の特別展で、多腕のドゥルガー像の持物や獅子、象頭のガネーシャ像の手勢と乗り物に目を凝らした際、筆者は「名前を覚える」よりも「関係と印を読む」ことの有効性を強く実感しました。
ガネーシャとは?象の神の由来とご利益
インド料理店の入口や雑貨店のレジ脇で、いちばん頻繁に目が合う神像はガネーシャかもしれません。象の頭、片方だけ残った牙、小さなネズミを従えた姿には強い印象がありますが、その本質は、障害を取り除き、新しい始まりを守り、知恵を授ける神として今も生きている点にあります。
ヴィシュヌとは?10のアヴァターラと宇宙の守護
ヴィシュヌを知る近道は、ラーマやクリシュナを別々の英雄として眺めるのではなく、宇宙秩序(ダルマ)を守る神が危機のたびに姿を変えて現れる、という一本の軸で見ることです。博物館や寺院でガルーダを伴う青い四腕像を見ると、法螺貝・円盤・棍棒・蓮華の四持物がそろっていることが同定の有力な手がかりに思えます。