世界の神話体系
神々図鑑
すべて見る →ゼウスとは?ギリシャ主神の権能・系譜と原典
ゼウスは、天空と雷、そして法と秩序、王権を司るオリュンポスの主神です。ただし、その姿は「最高神=唯一神」という単純な図式には収まりません。多神教の中で世界を統べる王として、自然現象の力と政治的・司法的な権威が重なり合う、多面的な神格として読む必要があります。
ヘラとは?結婚と王権の女神を原典で読む
ヘラは、創作では「嫉妬深い正妻」として切り取られがちですが、原典を紐解くと、結婚・出産・既婚女性、そして王権を守る女王神としての輪郭が見えてきます。筆者も大学の原典講読でイリアス第14歌(Homer, Iliad 14)を精読した際、ゼウスを出し抜く政治的な知略と、婚姻の秩序を担う神格とが、
オーディンとは?北欧主神の知恵と犠牲を原典で
北欧神話のオーディンは、単なる「偉い神」ではありません。片目をミーミルの泉に差し出し、詩のエッダのハーヴァマールに記されるRúnatalを読み直すたびに、筆者には「自分自身を自分に捧げた」という反復の迫力が伝わってきます(注:ハーヴァマールの節番号は訳者・版により割り振りが異なるため、
トールとは?北欧神話の雷神とミョルニル
トールをマーベルの金髪の雷神として思い浮かべる人ほど、原典に立ち返ると別の像が見えてきます。この記事は、北欧神話のトールとミョルニルを創作イメージと切り分けて理解したい人に向けて、系譜・装備・主要エピソードを詩のエッダと散文エッダを軸に整理するものです。
最新記事
すべて見る →パールヴァティーとは|シヴァの妻と神話
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スカンダとは|シヴァの息子・インドの軍神
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ナーガとは|インド神話の蛇神と物語
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アグニとは|インド神話の火の神と物語
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ラクシュミーとは|富と幸運の女神の物語
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サラスヴァティーとは|学問と芸術の女神の物語
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エポナとは|ケルト馬の女神とローマ信仰
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ガルーダとは|ヴィシュヌの神鳥と蛇退治の物語
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比較神話学
すべて見る →ユングの元型と神話|集合的無意識が結ぶ世界の神々
ユングの元型論とは、スイスの精神科医ユング(1875〜1961)が、人類に共通する心の深層を説明するために提唱した考え方である。個人の経験に由来する個人的無意識の下に、遺伝的に共有される集合的無意識があり、そこにある元型は全人類に共通する心のパターンの鋳型だと考えられた。
神話が元ネタの映画と物語構造を比較する
ヒーローズ・ジャーニーとは、ジョーゼフ・キャンベルが1949年に千の顔をもつ英雄で体系化した、物語の根底にある共通骨格である。スター・ウォーズ、マトリックス、ライオン・キングが神話に似て見えるのは偶然ではなく、冒険への召命や最初の関門といった段階に、読者が漠然と覚える既視感の正体がある。
世界の大蛇・龍蛇|神話7体を徹底比較
ヨルムンガンド、ティアマト、ヴリトラ、アポピス、ヤマタノオロチ、ピュトン、ケツァルコアトルは、世界の異なる文明で巨大な蛇・龍蛇として現れ、秩序と混沌の境界を映し出す存在である。
フェニックス・鳳凰・火の鳥の違いを比較
フェニックス、鳳凰、火の鳥、朱雀は、いずれも赤や炎のイメージでひとまとめにされがちですが、起源も姿も象徴も別物です。タトゥーやアニメで「フェニックス=鳳凰=朱雀」と混同されたまま使われる場面に何度も出くわし、原典を当たると全部違っていた——その気づきから、この4種を同じフォーマットで横並びにして整理します。