比較神話学
比較神話学の記事一覧
世界の神話を比較|方法と共通モチーフ
世界の神話を比較|方法と共通モチーフ
世界の神話を比較|方法と共通モチーフ
大学院で神統記や散文エッダの原文講読を担当していた頃、授業ではMotif-Index of Folk-Literatureを使って創世や冥界下りの場面にタグを付け、似ている点と似ていない点を一つずつ確かめていました。
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サタンとは|悪魔の正体を天使・悪魔学で読み解く
サタンは、ヘブライ語サーターン(śāṭān)に由来する「敵対者・告発者」を意味する語で、最初から悪魔の固有名だったわけではありません。サムエル記上29章4節では人間の敵対者を指す普通名詞として現れ、ヨブ記やゼカリヤ書では「神の子ら」の一員として天の宮廷に立つ告発者でした。
智天使ケルビムとは|階級・姿・悪魔学での扱い
ケルビムとは、偽ディオニシオス天上位階論に由来する天使の九階級のうち、セラフィムに次ぐ第二位階に置かれる高位の天使である。ケルブを単数、ケルビムを複数とするこの名は、創世記や出エジプト記に見える聖域の守護者としての姿とも結びつき、智天使という訳語で知られてきた。
ルシファーとは|天使・悪魔学で読み解く
ルシファーは、ラテン語の lux と ferre に由来する「光をもたらす者」を意味する語で、もとは悪魔の固有名ではなく「明けの明星(金星)」を指す一般名詞でした。
ベルゼブブとは|蝿の王の由来と悪魔の序列
ベルゼブブは、キリスト教悪魔学に登場する大悪魔で、ラテン語では Beelzebub、新約ギリシャ語では Beelzeboul(ベルゼブル)と表記される名である。ヘブライ語の原義は「蝿の王」で、近世のグリモワールでは Belzébuth(ベルゼビュート)としても現れます。
ラファエルとは|天使・悪魔学で読む癒しの大天使
ラファエルとは、ヘブライ語の語根 rapha(癒す)と El(神)から成る大天使で、「神は癒す/神は癒された」を意味する名である。西洋古典と比較神話学を学ぶ立場から創作の「癒しの天使」としてだけ見ていた像を原典のトビト書と第一エノク書で読み直すと、この名が単なる象徴ではなく、
ティンダロスの猟犬とは|角度から来る恐怖
ティンダロスの猟犬は、フランク・ベルナップ・ロングが1929年3月号の怪奇小説誌ウィアード・テイルズに発表した同名短編で初登場した怪物である。クトゥルフ神話の生物の多くがラヴクラフト自身の創作であるのに対し、この猟犬は神話サークルの創作交流から生まれ、のちにラヴクラフトが自作へ取り込んだことで定着した。
ガブリエルとは|役割・象徴・3宗教の違い
ガブリエルとは、神の意志や言葉を人間へ届ける大天使であり、ヘブライ語で「神の力」「神は私の力」を意味する名を持つ存在です。ダニエル書で預言の意味を解き、マリアにはイエスの降誕を告げ、イスラム教ではジブリールとしてムハンマドに最初の啓示を伝えたように、
天使の九階級とは|熾天使から守護天使まで序列を解説
天使の九階級とは、5〜6世紀の偽ディオニュシオス・アレオパギテスが天上位階論で体系化し、13世紀にトマス・アクィナスが採用して西方教会の標準になった神学的な序列である。
ミカエルとは|天使・悪魔学で読む大天使の正体
ミカエルは、ヘブライ語で「神に似たる者は誰か」を意味する名を持ち、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の三宗教にまたがって現れる数少ない天使です。創作では剣や槍を掲げる「天使のトップ」として描かれがちですが、原典と天使学、悪魔学の枠組みで見ると、その実像はもっと複雑です。
バジリスクとは|蛇の王の伝説と退治法
バジリスクは、ヨーロッパの伝承で蛇の王と呼ばれる怪物であり、77年頃の大プリニウス博物誌第8巻では、北アフリカの砂漠に棲む全長12指ほどの小さな蛇として記録されています。
グリフォンとは|鷲と獅子の幻獣の正体
グリフォンは、鷲の頭と翼、前脚に獅子の胴と後脚を組み合わせた合成獣で、古代ギリシャ語のグリュプス(曲がった嘴の意)に由来する存在です。グリフィン、グリフォン、グリュプスはすべて同じものを指し、空の王者と地上の王者が一体化した姿として、古代から特別な権威を与えられてきました。
フェニックスとは|不死鳥と鳳凰の違い
フェニックスとは、古代エジプトの聖鳥ベンヌに起源をたどる、不死鳥のイメージの総称である。ヘリオポリスで太陽の再生を象徴したベンヌは本来、火で自焼する鳥ではなく、ここに後世のギリシャ・ローマが500年周期や香木の巣、自己再生の物語を重ねていった。