比較神話学
比較神話学の記事一覧
世界の神話を比較|方法と共通モチーフ
世界の神話を比較|方法と共通モチーフ
世界の神話を比較|方法と共通モチーフ
大学院で神統記や散文エッダの原文講読を担当していた頃、授業ではMotif-Index of Folk-Literatureを使って創世や冥界下りの場面にタグを付け、似ている点と似ていない点を一つずつ確かめていました。
ガイドを読む »最新記事
スラヴ神話の神々一覧|ペルーン・ヴェレスを比較
スラヴ神話は、9世紀頃までに東・西・南のスラヴ人のあいだで伝承された多神教であり、980年頃にキエフ大公ヴラジーミルが祀ったとされるペルーン、ヴェレス、ストリボーグ、ダジボーグ、ホルス、モコシの6柱を核に考えると全体像をつかみやすい神話体系です。
中国神話の神々一覧|盤古から仙人まで系統で読む
中国の神々は、盤古や女媧のような古代神話の創世神から、三清・玉皇大帝に代表される道教の神統譜、さらに封神演義や西遊記で形を得た仙人まで、出自の異なる三つの系統が重なっているために分かりにくいのです。
アステカ神話とマヤ神話の神々と五つの太陽
ケツァルコアトルとテスカトリポカは、アステカ神話の中心に立つ羽毛の蛇神と夜空と破壊の神であり、マヤ神話のククルカンとも対応づけられる中米の主要神格です。比較神話学の視点でたどると、ゲームや映画で断片的に知られてきた名前が、アステカとマヤのどちらに属し、どう関係するのかが一気につながって見えてきます。
ウリエルとは|四大天使の役割と堕天伝承
ウリエルは、ミカエル・ガブリエル・ラファエルと並ぶ四大天使の一柱として語られながら、旧約・新約の正典には名が一度も現れない天使である。名が確認できるのはエチオピア語エノク書第四エズラ書ペトロの黙示録といった外典群で、この「正典外なのに重視される」というねじれが、
ネクロノミコンとは|クトゥルフ神話を解説
ネクロノミコンは、H・P・ラヴクラフト(1890〜1937)が創作した架空の魔導書であり、実在の禁書ではありません。初出は1922年執筆、1924年発表の短編魔犬(The Hound)で、ラヴクラフト自身も生前に「すべて自分の創作」と繰り返し否定していました。
インスマスとは|クトゥルフ神話の港町を解説
インスマスは、H・P・ラヴクラフトが1931年に執筆し1936年に刊行した中編インスマスの影に登場する、マサチューセッツ州の架空の港町である。古物巡りの青年ロバート・オルムステッドがたどるこの物語では、酔漢ザドック・アレンの証言から、
ハスターとは|黄衣の王とクトゥルフの違い
ハスターは、1891年にアンブローズ・ビアスの短編羊飼いハイタで名が現れた旧支配者であり、もとは羊飼いを守る穏やかな神として描かれていました。ところがロバート・W・チェンバースの黄衣の王、さらにラヴクラフトとオーガスト・デレスの手を経て、名状しがたき邪神へと姿を変えます。
ダゴンとは|古代の神とクトゥルフの違い
ダゴンは、古代オリエントに実在が確認される穀物・豊穣の神であり、同時にラヴクラフトが1917年に短編ダゴンで創作した深海の怪物でもあります。読者が混同しやすいのは名前が同じだからですが、両者は系譜の異なる別存在で、つながるのは「海中から現れる脅威」という連想だけです。
旧支配者と外なる神の違い|クトゥルフ神話
旧支配者と外なる神は、クトゥルフ神話に登場する神格を見分けるための代表的な分類である。クトゥルフはルルイエに封じられた旧支配者、アザトースは宇宙の中心で蠢く外なる神として知られ、この対比を押さえるだけで全体像はぐっとつかみやすくなる。
ヨグ=ソトースとは|門にして鍵の外なる神
ヨグ=ソトースは、H・P・ラヴクラフトが創造したクトゥルフ神話の神格で、後年は「外なる神」の一柱として扱われる存在です。最高神アザトースに次ぐ副王格とされながら、その本質は「時空のすべてに同時に存在する門」にあります。
クトゥルフとは|クトゥルフ神話の全体像を整理
クトゥルフ神話は、20世紀アメリカの怪奇作家H.P.ラヴクラフトが1926年に書き、1928年にWeird Talesへ掲載されたクトゥルフの呼び声を起点に広がった創作神話です。
シュブ=ニグラスとは|クトゥルフ神話の黒山羊
シュブ=ニグラスは、H・P・ラヴクラフトが創始したクトゥルフ神話に登場する豊穣と母性の神格で、別名「千匹の仔を孕みし森の黒山羊」と呼ばれます。TRPGで黒い仔山羊を出したときにそれを本体だと思い込むプレイヤーがいたように、この神は本体・眷属・象徴像が混同されやすく、原典でも後発設定でも整理が必要な存在です。