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グングニルとは|オーディンの魔槍と必中の神話
グングニルは、北欧神話の主神オーディンが持つ槍で、古ノルド語の名は「揺れ動くもの/震わせるもの」を意味します。放てば狙った標的を外さない必中の投槍として知られ、神々の王としてのオーディンの権威と、戦と運命を支配する性格をよく映しています。
聖杯とは|伝説と探求の歴史を比較
聖杯とは、最初からイエスの杯だったわけではなく、古フランス語 graal が指した「大皿・深皿」から文学の中で形を変えていった概念です。1185年頃のクレティアン・ド・トロワペルスヴァルまたは聖杯の物語に初めて現れた時点では、まだキリスト教と直結しておらず、後世に意味づけが重ねられていきました。
バフォメットとは|山羊頭の悪魔の正体
バフォメットは、単一の古代悪魔ではなく、1098年の第一回十字軍の書簡に見える名称、中世のテンプル騎士団裁判で膨らんだ告発、そして19世紀以降に形を与えられた図像と印章が後世に重なってできた存在です。
四大天使とは|役割と元素を一覧で比較
四大天使とは、ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルの4体を指す天使群であり、聖書正典にそのまま「四大天使」と記される存在ではない。最古層は紀元前2世紀頃に成立した第一エノク書監視者の書第9〜10章や、神の玉座を四方から囲むというユダヤ教伝承に根ざしている。
ギルガメシュとは|世界最古の英雄王の物語
ギルガメシュは、古代メソポタミア・ウルクの王として語られるギルガメシュ叙事詩の主人公で、紀元前2600年頃の人物とされる半神半人の英雄です。シュメール王名表に名を残すため、神話の登場人物であると同時に、実在の王だった可能性も見えてきます。
エクスカリバーとは|アーサー王の聖剣
エクスカリバーは、アーサー王伝説を代表する聖剣であり、王権と正統性を象徴する剣である。原典を紐解くと、石に刺さった剣と湖の乙女から授かる剣は同一ではなく、特にマロリーアーサー王の死では別の剣として語られる。
マモンとは|強欲を司る悪魔の正体と起源
マモンは、アラム語 māmōnā に由来する「富・財産・利益」を表す普通名詞として出発し、神でも悪魔でもなかった語である。現代では強欲の悪魔として知られるが、その像は聖書、教父の解釈、悪魔学、そして文学を経て形づくられてきた。
リリスとは|悪魔学が描く夜の女王の正体
リリスとは、約4000年にわたりメソポタミア起源、旧約聖書、中世ユダヤ文献、近代芸術へと意味を重ねられてきた習合体である。大英博物館で夜の女王浮彫の前に立つと、解説プレートがリリスと断定していない事実に目が留まり、名のある遺物ですら帰属が揺れるところに、この人物像の難しさがそのまま表れていた。
天叢雲剣とは|草薙剣の二つの名と所在
天叢雲剣とは、三種の神器の一角を成す剣であり、天叢雲剣と草薙剣は別々の剣ではなく同じ一振りの二つの名です。出現時は天叢雲剣、ヤマトタケルの東征を経て草薙剣へと呼び分けられ、その切り替わりを追うだけで、神話と歴史が重なる見取り図が見えてきます。
ヤマトタケルとは|日本神話最大の英雄の生涯
ヤマトタケルは、第12代景行天皇の皇子・小碓命として生まれた、日本神話最大級の英雄です。古事記では倭建命、日本書紀では日本武尊と表記が分かれ、まずはこの別名の多さを押さえるだけでも人物像がぐっと見通しやすくなります。
レヴィアタンとは|聖書と悪魔学の嫉妬の魔王
レヴィアタンは、旧約聖書に登場する海の怪物であり、ヨブ記41章では神の力を示すために描かれた無敵の被造物です。鱗は剣を弾き、息は炭火をおこし、口から炎を発する存在として語られるため、もともとは悪魔ではありません。
ベルフェゴールとは|怠惰の悪魔の起源と正体
ベルフェゴールは、七つの大罪のうち怠惰を司る悪魔として知られる存在で、ゲームや図像を通じて「地獄の七君主の一柱」として記憶されてきました。もっとも、その評価は16世紀末のビンスフェルトによる悪魔学的分類に強く支えられたもので、出発点から悪魔だったわけではありません。