比較神話学
比較神話学の記事一覧
世界の神話を比較|方法と共通モチーフ
世界の神話を比較|方法と共通モチーフ
世界の神話を比較|方法と共通モチーフ
大学院で神統記や散文エッダの原文講読を担当していた頃、授業ではMotif-Index of Folk-Literatureを使って創世や冥界下りの場面にタグを付け、似ている点と似ていない点を一つずつ確かめていました。
ガイドを読む »最新記事
マモンとは|強欲を司る悪魔の正体と起源
マモンは、アラム語 māmōnā に由来する「富・財産・利益」を表す普通名詞として出発し、神でも悪魔でもなかった語である。現代では強欲の悪魔として知られるが、その像は聖書、教父の解釈、悪魔学、そして文学を経て形づくられてきた。
リリスとは|悪魔学が描く夜の女王の正体
リリスとは、約4000年にわたりメソポタミア起源、旧約聖書、中世ユダヤ文献、近代芸術へと意味を重ねられてきた習合体である。大英博物館で夜の女王浮彫の前に立つと、解説プレートがリリスと断定していない事実に目が留まり、名のある遺物ですら帰属が揺れるところに、この人物像の難しさがそのまま表れていた。
レヴィアタンとは|聖書と悪魔学の嫉妬の魔王
レヴィアタンは、旧約聖書に登場する海の怪物であり、ヨブ記41章では神の力を示すために描かれた無敵の被造物です。鱗は剣を弾き、息は炭火をおこし、口から炎を発する存在として語られるため、もともとは悪魔ではありません。
ベルフェゴールとは|怠惰の悪魔の起源と正体
ベルフェゴールは、七つの大罪のうち怠惰を司る悪魔として知られる存在で、ゲームや図像を通じて「地獄の七君主の一柱」として記憶されてきました。もっとも、その評価は16世紀末のビンスフェルトによる悪魔学的分類に強く支えられたもので、出発点から悪魔だったわけではありません。
アスモデウスとは|悪魔学で読み解く起源と系譜
アスモデウスは、ゾロアスター教の憤怒の魔神アエーシュマに最古層を持ち、アシュメダイ、アスモダイオスへと音を変えながらユダヤ教とキリスト教のあいだを渡ってきた存在です。色欲を司る悪魔という通説はその長い変遷の末に定着した姿にすぎず、原義により近いのはむしろ憤怒だと押さえると輪郭がはっきりします。
アバドンとは|天使か悪魔かを解説
アバドンは、ヘブライ語で「破壊」「滅び」を表す語であり、旧約聖書では人格ではなく、シェオルと並ぶ滅びの領域として語られてきました。FGOやメガテンで「破壊の悪魔アバドン」に触れてから聖書を開くと、その落差に戸惑うのは自然です。実際、原典のアバドンはまず場所であり、そこから後世の解釈が重なっていきます。
ベオウルフとは|グレンデルと戦う英雄叙事詩
ベオウルフは、古英語で書かれた全3182行の英雄叙事詩であり、現存するのはノーウェル写本ただ1冊です。大英図書館に所蔵されるこの写本は、1731年の火災で縁を焼かれながらも失われず、作品がいかに偶然に守られてきたかを今に伝えています。
熾天使セラフィムとは|天使の最上位を解説
熾天使セラフィムとは、天使九階級の最上位に置かれる存在であり、聖書本文で天使として登場するのはイザヤ書6章のみである。ウジヤ王が死んだ年の神殿幻視で、六枚の翼を持つセラフィムが「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主」と呼び交わす場面は、創作で親しまれた華やかな姿とはずいぶん異なり、
サタンとは|悪魔の正体を天使・悪魔学で読み解く
サタンは、ヘブライ語サーターン(śāṭān)に由来する「敵対者・告発者」を意味する語で、最初から悪魔の固有名だったわけではありません。サムエル記上29章4節では人間の敵対者を指す普通名詞として現れ、ヨブ記やゼカリヤ書では「神の子ら」の一員として天の宮廷に立つ告発者でした。
智天使ケルビムとは|階級・姿・悪魔学での扱い
ケルビムとは、偽ディオニシオス天上位階論に由来する天使の九階級のうち、セラフィムに次ぐ第二位階に置かれる高位の天使である。ケルブを単数、ケルビムを複数とするこの名は、創世記や出エジプト記に見える聖域の守護者としての姿とも結びつき、智天使という訳語で知られてきた。
ルシファーとは|天使・悪魔学で読み解く
ルシファーは、ラテン語の lux と ferre に由来する「光をもたらす者」を意味する語で、もとは悪魔の固有名ではなく「明けの明星(金星)」を指す一般名詞でした。
ベルゼブブとは|蝿の王の由来と悪魔の序列
ベルゼブブは、キリスト教悪魔学に登場する大悪魔で、ラテン語では Beelzebub、新約ギリシャ語では Beelzeboul(ベルゼブル)と表記される名である。ヘブライ語の原義は「蝿の王」で、近世のグリモワールでは Belzébuth(ベルゼビュート)としても現れます。